帰ってきたブログ生活(2nd)

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メンタルヘルス科受診記4-読書して待て-

予約は9時半だけど番号を呼ばれ診察室に入ったのは11時頃だった。毎度のことなので時間通りに呼ばれないからと今更怒ることもないけどこうやって文字にするとウケる。後ろ倒しすぎるでしょ(ここまで書いて診察室に呼ばれた)。隣の席に座っていた中高年男性が「遅い…遅い…」とぼやいていたけどここのメンタルヘルス科ははじめてかな?お疲れ様です。ここは何も予定通りにいかないのよ。

プロテインに青汁を入れて飲んでる!って報告に「へえ~そうなんですか」ってあっさりした返事をいただいた。止めろとは言われなかったので今後も続ける所存。これから仕事って毎月言ってるのに診察の後に血液検査入れようとしてて思わず「このあと仕事!」って立ち上がってしまったよ。後日に回してもらいました。うちの主治医こういうところがある。自分の中で解決していてそれほど深刻ではない会社の悪口をぽつぽつこぼして診察終了。

最近は待合室で図書館で借りた本を読んでいる。去年はswitchでゲームばかりしてたけど、家でもゲームはできるしこういう時でもないとしっかり読書ができない。読書ってストレス解消にいいらしいよ。そして集中力が切れて読書に飽きたらスマホをいじってブログを書く。そのころにだいだい呼ばれる。
今回は臨床心理士でカウンセラーである東畑開人先生の「心はどこへ消えた?」を読んでました。

東畑先生の著書は他にも「居るのはつらいよ」「何でも見つかる夜に心だけが見つからない」を読了しましたけど一貫して直接目では見えない「心」の話をされてるのが読んでてすごく心地いいんですね。人前で感情を露わにしたり感情的になったら負けとかダサいみたいな一部で意味わからん風潮があるけど、先生の本はその感情を肯定してくれてすごく寄り添ってくれるんです。居るのはつらいよは本当におススメ。
連載を文庫本にまとめて出版された「心はどこへ消えた?」では東畑先生の心や感情も書かれている。自分の将来がハッキリ見えて安定があり、自分を取り巻く環境が安心できるくらいに整っていないと他人には優しくできない旨を著者自身の体験談を交えて書かれた「下級動物霊の夜」の話は笑いながら読んだ。人がいる待合室で。このエピソードのころ先生は大学院生だけど後にメンタルを治療する側の人の失敗談というか、褒められるものではないお行儀の悪い話が赤裸々に書かれているのは新鮮で一気に親近感が沸いた。
メンタル疾患の治療って「〇〇(喫煙飲酒ギャンブルなど)を止めましょう」「朝は散歩に出かけましょう」みたいな行動認知療法というか患者の行動を正そうとするものが多い気がする。それでいて上記の治療法は確かに有効なんだけど、治す側の先生たちは高貴でさぞ丁寧な暮らしをしているイメージがあったから結構衝撃だった。東畑先生がズボラと言いたいのではなく先生の行動や抱いた感情があまりにも人間らしくて驚いた。医者も私たちと大して違わない人間なんだと改めて気づく。

うつや引きこもりの経験はなくカウンセリングを受けるほどではなくとも「この世で生きるのがしんどい!」と少しでも思ったことがある方にオススメです。まだ読み終わってないだけどね。

病院の待合室で読んだ本が面白かった話でした。