帰ってきたブログ生活(2nd)

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願う料理

新年明けました。今年も書きたいこといっぱいです。いきなり失踪して更新が止まったりしないようのんびりとやっていきます。

ちょっと勉強したからなまじおせちが作れてしまう人間なので大晦日おせち料理を少しだけ作ってだらだらドラマの一挙再放送を見てました。深夜食堂は面白い。

皆さんはおせち料理食べますか?作りますか?

江戸時代ごろではおせち料理は3が日台所に立たなくてもいいように、日持ちするようにと砂糖をたくさん使います。
現代ではおせちは糖質や砂糖が多くて太る!と太りにくいおせち料理の食べ方特集なんてのをテレビで見ました。根菜類から食べるといいらしい。大変な手間をかけておせち料理を作ったのにみんな食べてくれない。食べる側もあんまり美味しくなくて普通に飽きる。私も子どものころはおせち料理が好きではなくて栗きんとんと伊達巻しか食べなかった。作りたくないから買うとなるとちょっと高い…三段重のセットなんて数万はかかります。元旦から営業している食品スーパーや飯屋は探せばあるだろうし、最近のインスタント食品や冷凍食品はすごく美味しい。そもそも大晦日も元旦もずっと仕事してる人もいる。

おせち料理はすっかり悪者で時代錯誤な日本の伝統的食文化になってしまいました。

それでも私はおせち料理が作りたくなるのです。
おせちって料理ひとつひとつに願いが込められているんですね。海老のように腰が曲がっても長生きできますようにとか、豆を食べてマメな人間になりますように(だじゃれ)とか…大事な人の健康を願って料理を作るなんてすごく素敵じゃないですか。料理に意味があるのだと知るとあんまり美味しくないおせち料理も特別なものなんだと思ったんですね。普段日本の伝統文化を結構ないがしろにしている私ですが、願いを込めて作るおせち料理の文化だけはなくなってほしくないな。

こちらが2023年私が作ったおせちです。
紅白なますと栗きんとんの写真
お重出すのが大変なので新年早々タッパーに詰めました。昔はほとんど自分で手作りして三段重に詰めたことがありますが本っっ当に大変だったのでもう二度とやりません。
左が紅白なます。酢の物は酸っぱくて美味しいから無限に食べられる。紅白には平和の意味があることから大根と人参を使います。こういう紅白料理は1:9の割合で作るのが美しいと勉強したのですが人参が好きなので3倍の量を入れて比率が逆転してしまいました、大失敗です。ゆずの皮だけ使うのも勿体ないので初めて果汁も絞って入れてみたらとても美味しかった。
あと大根と人参の組み合わせは無限大。たらこで炒めてもツナで炒めても酢の物にしても美味しい。このコンビがあればおかずは何かしら作れる。

右が栗きんとん。金色の栗を金色のさつま芋で包むことから金運が上がってお金が貯まりますようにと願いが込められています。
金持ちになりたい!!
金運が上がってほしいので栗きんとんだけは毎年作っているのですが中々貯金額が増えません。
栗きんとんを作るとき綺麗な色に仕上げるためさつま芋は黒い部分がなくなるまでひたすらピーラーで剝くのですが、可食部なのに生ごみとして捨てるのは勿体ないと思ってあまり剥きませんでした。なので例年よりちょっと黒っぽい仕上がりになった。ゴミとされてしまう部分を減らしたので地球に良いことをした気分です。
栗きんとんは結構な量の砂糖を入れますが、「さつま芋自体が糖分多めで甘いのにさらに砂糖を入れる必要あるのか?」と長年の試行錯誤で気づいたので今年はいつもなら100gほど入れる砂糖を思い切って大さじ1まで減らしました。あとツヤ出しのためにみりんも入る。栗の甘露煮の汁も後から入れるんだしもはや砂糖は入れなくてもいいんじゃないか。さらに甘露煮の汁も半分量で入れたらいつもよりなめらかさが出なかった、料理は化学とはよく言ったものだ。砂糖をかなり減らしたことでさつま芋本来の甘さが出て美味しく作れたと思う。
栗きんとんは料理というよりもはやスイーツ菓子である。ここにバターを入れたらもっと美味しくなりそう。新しい発見を得た2023年元旦でした。
冷蔵庫があるから日持ちの心配はいらないし、甘すぎるなら砂糖を減らして作ればいい。食べたい人作りたい人は作って食べて、食べたくない人も作りたくない人も無理しなくていい。そこに罪悪感を抱く必要はない。現代に合わせておせちの在り方も変えていけたらいいね。
今年も両親、兄、愛すべき犬、そして私が健康で過ごせますように!