帰ってきたブログ生活(2nd)

昔→PMDD闘病記 今→書きたいこと何でも書く雑記ブログ

相談と説教

新聞を読むのがわりと好き。端から端までじっくり読み尽くすのではなく自分の興味がありそうなトピックしか読まないけど。活字は良い。

中でも読者からのお悩み相談コーナーなんかは必ずと言っていいほど読んじゃう。スルーできない。悩み事の内容に共感できようができまいが人の数だけ色んな人生があることが伺えて読まずにはいられない。

先日目にした相談の内容は要約すると
「友人達と飲む酒が大好きだが酔っ払ったときに失言を繰り返してしまい翌日自己嫌悪に陥ってしまう。飲酒を辞めたほうがいいのだろうか」
といったものだった。泣いたり暴れたりはしていないらしい。投稿は20代前半の女性からのものだった。


この相談への回答が驚くべきものだった。
「辞めるか続けるかの決断を人に委ねるな。そんなもの自分で決めろ。アルコール依存症のことで悩んでるのなら相談すべき場所はここではない」
要約するとこんな感じの回答だった。
この回答者は相談の意味を分かってんのかな。これはただのお説教じゃないか。私がもしこの相談者だったら犯罪を犯したわけでもないのになんでそこまで言われなアカンのだと怖くて泣いてしまう。
PMDDHSPの私は読んでて自分まで説教されたかのように感じて怖くなってしまった。
回答者のプロフィールは一切読んでない。読みたくもない。こんな相談の回答にもなってない御高説を垂らして恥とか知ったほうが良いと思う

それくらい自分で決めろは確かに間違ってないのかもしれない。人生はそんな局面ばかりだ
文章でのやりとりなので言い分を書いて投げっぱなしになるのは仕方ないが、あの回答には共感とか傾聴とかそのへんの力がすっぽり抜けているように感じる。
実際に顔を合わせて会話するとこちらの困りごとの話に「◯◯すればいい」と一刀両断してきて一切会話が膨らまないタイプの人間っているよね。自分のこと解決脳だと思ってるんだろうけど端から見たら共感力も傾聴力も想像力もない哀しき人間だ。次からもう話しかけられなくなるよ。

出来ることならなるべく失敗しないで生きていきたい気持ちはとてもよく分かるけど、悲しいことに酒に失敗は付きもの…。失うものもあるかもしれないがたくさん失敗して自分の適量を見つけてほしいと私は顔も名前も知らない投稿者の女性に思いを馳せた。
これは随分前の話だけど、とにかくすごく嫌なものを見てしまったので最悪の気分になった。


後日職場にあった新聞に人生案内が載っていた。確か読売新聞だったかな?
回答者に色んな著名人や精神科医や弁護士がいるけど回答の温かいこと。時々温かくなくても相談がちゃんと成立してるのよ。
締めくくりとして相談者が現在つらい状況に置かれている人、他人の言動で傷が深く残っている人への言葉が優しいのなんの。何にも関係ない私がジーンときてしまうくらい。世の中のお悩み相談が全てこうであってほしい。


相談が一方的な説教にならないように気をつけようと胸に刻みました。