帰ってきたブログ生活(2nd)

昔→PMDD闘病記 今→書きたいこと何でも書く雑記ブログ

時に人の目は必要-わたしがブログを書く理由-

知らない誰かが描いた好きなゲームのキャラクターのイラストを見るために小学5年生くらいからインターネットを使ってその頃からブログも始めた。今と比べてはるかにインターネット人口が少なく、余所で晒されて集団で暴言をぶつけられるなんて目に合うことなく楽しんでいた記憶がある。好きなゲームや漫画、学校や習い事での出来事、当時頑張って描いたイラストをメインに小5から高校卒業まで運営した。読者は友人と趣味が合う顔も名前も知らない人たちが数名いた。

自分のスマホを持ち短文で何度も投稿できるSNSが主流になるとブログのことはすっかり忘れてしまった。流行りに乗って利用していくうちに、まとまった文章を書くのに時間がかかるようになってしまった。
好きな芸能人や企業の最新情報はすべてSNSから発信される。ファン同士の交流も楽しい。テレビ番組の実況や感想がリアルタイムでどんどん流れてくる。自分の投稿に対してリアクションが返ってくる。生活に役立つ有益な情報も沸いてくるからSNSから離れる理由がない。便利でこの世のすべてが詰まっているかのようなSNSがこれだけ流行るとブログで文章を書くのは私の中で時間と手間がかかる作業になってしまった。

学生を終えて会社勤めをするようになったある時、仕事のメモとその日の出来事をまとめるためにスマホの日記アプリを使った。どこにも公開されることのないクローズドな場である。はじめたての頃は本来の目的通りに毎日ちゃんと使っていた。それが数か月もすると日記の内容が自分と他人への罵詈雑言だらけになってしまっていた。
「こんなこともできなかった、自分はダメ人間だ。消えたい」「隣の部署のAと話したけど口の利き方が気に入らない(以下罵詈雑言)」
といった具合に仕事のメモはどこへやら書いてる側の精神的によろしくない内容だらけになった。見返せば間違いなく自分が書いた数々の暴言だらけで気が滅入ってしまい1年も続かず日記アプリは削除した。

それからもアプリを変えて日記を試みるも、恨み言や他人や自分への罵詈雑言だらけになり数か月でアプリ削除を繰り返えす。何も残らなかった。
誰にも見せない場でコンチクショーと恨みつらみを書くストレス解消法もあるだろう。もし実際にやっている人がいたとしても行いを否定しない。ただ文字にして罵詈雑言を残すのは自分の精神も削られるようで私には向いていなかったのだ。当時私のメンタルが不安定だったことも原因かもしれないが、安定し比較的元気になった今再び日記アプリをやりたいとは思わない。完全非公開の日記は私にとってカビを育てるのと同意義かもしれない。

私が日記を書くにあたって「顔も名前も知らない誰かが見るかもしれない」意識が必要だったとこの件ではじめて気がついた。1日でたった1のアクセス数でも背筋の伸びる思いだ。いつもありがとうございます。
読み返してつらくなるような自分で書いた文章を人様にも読ませようとはならない。誰かに読まれるなら自分も読み返して面白いもの。なるべく客観的で話の筋を立てた分かりやすいものを書きたいし、感想記事が「すごい」「やばい」だらけにならないよう語彙力を磨きたい。嫌だったことを書くとしても罵詈雑言で終わらせずどうして嫌と思ったのかを細かく書き出したい。嫌なことがあっても言葉にできず苦笑いで乗り切ってきた人生なので自分の感情を言語化してブログに書くこの作業は自分をケアできているようで有り難い習慣だ。

インターネットも流行りのSNSも今までとは雰囲気が明らかに変わったが、私のブログに対しての意識は小5のときからあまり変わっていないかもしれない。
「人の目はある程度意識しながら好きなことを好きなだけ書く。たまに誰かから反応がもらえたら御の字。」
SNSでも同じことはできるだろうとお思いかもしれないが、私はどうせ発信するなら媒体はブログがいいのだ。
2017年にこのブログを始めたのも元々は病気がきっかけだった。当時何を考えていたかあまり覚えてないが、SNSで専用のアカウントを作るのでなく新たにブログサービスに登録したのも「単にブログのほうが好きだから」だったのかもしれない。もはや本能。

小5から今日までブログ会社を転々としお世話になったブログはSNSの波にのまれてか知らぬ間に軒並みサービス終了していった。当時私の書いたブログはすべて見れなくなり文字通りインターネットという海の藻屑になったのである。海の流れが早くなったなあ。
当面の目標はブログ運営年数が放置した年数を超えること。開設して1年続けたのち5年も放置したからだ。自分の人生を記録しておきたい。

知らない誰かの存在をブログを通して認識し日記を書く習慣はきっと私の人生に必要なのである。

以上 特別お題「わたしがブログを書く理由」からでした。