帰ってきたブログ生活(2nd)

昔→PMDD闘病記 今→書きたいこと何でも書く雑記ブログ

23年3月第4週-季節の変わり目/「生理のおじさんとその娘」を観た-

いつも使っているノートパソコンを立ち上げる気力がないのでフリック入力で布団の中からこの記事を書いている。

先週の暴飲暴食と酒の飲み過ぎで悪化した今月のPMDDにより文字通り生きるので精一杯な1週間を過ごした。考えがまとまらないので行っては戻りを繰り返してウロウロ。考えがまとまらないので遅刻しそうなのに何故かいつもと違う遠回りの道を選んでしまい走る羽目に。考えないで喋るので余計なことを平気で言ってしまうから誰とも喋りたくない。ずっと悲しくて話の輪に入れてほしいけど話したくない。こんなにめちゃくちゃな気持ちになったのは久しぶりだった。何の問題も起こさず1週間を終えられて安心している。

体が酒はもう当分いらないと悲鳴をあげているので、あれから酒を1滴も体に入れていない。引き続き反省している。

梅、桜、チューリップ、菜の花など春のお花が次々と芽を出し開花しているのを見ると嬉しくなる。嬉しいのだけど季節の変わり目(特に冬から春) はいつも気持ちがザワザワして落ち着かない。二十歳の大学生だったころ、キャンパス内で満開に咲いている桜の木を見てどうしようもなく不安になったことをよく覚えている。咲いた桜を毎年見る度にあれは何だったのかなーと思い出すが、なんで桜を見て不安になったのかは覚えていない。

22日に撮ったけどたった数日で一気に花開いた。雨に降られたり桜満開の花見日和が見極めづらい。

そんな生理中の女がNHKのドラマ「生理のおじさんとその娘」を観た。
https://www.nhk.jp/p/ts/NYM9V6R7N5/

結構な頻度で予告を流していたので気には留めていたけど10分遅刻した。
大前提として「男性は生理に無理解、女性ならすべて分かってくれる」はそもそも間違い。生理を経験しているはずなのに症状が重い人には理解がなくて無神経なことを言う女性はいますようちの母親とか。逆に父のほうが理解がある。
このドラマ、もし私が生理前でPMDDの状態で視聴していたら
「一生経験できない男が偉そうに生理を語るんじゃねぇ!生理の理解を促す前に生理用品の税率が10%なのをどうにかしろよ!生理用品で金儲けしてんじゃねぇよ!綺麗事ばっかり言うな!!!」と罵詈雑言をぶつけていただろう。タイミング良くて助かった(笑)
セリフで「生理はとてもデリケートな問題、男性に語られたくない」とあったけど、そうやって昔から女性だけの問題として男性に隠しながら抱えていた結果が今なわけで。
今じゃ婦人科医が出した動画や書籍で簡単に学べるけど、昔は生理について学べるのはお粗末な保健体育の授業だけ。学年の女子だけを集めて生理の話をされた子どもの頃を思うとすごい時代になったものだ。

ドラマでは「2日目だよね?具合どう?」「ナプキン用意しといたよ!」「生理中に脂っこいものは食べないほうが…」と生理に対して過保護すぎる父の娘、2,3ヶ月に1回しか来ない生理不順の同級生、貧困でナプキンが買えない息子のラップ仲間が登場し、偶然生理おじさんの家で一堂に会して生理のつらさや世知辛さをラップでぶつけ合う。
ここでもPMDDの子がいない…と急に仲間外れにされた感じがして悲しくなったけど「生理に正解はない」の一言にちょっと救われた。「月1回血が出てお腹が痛くなります」だけが生理じゃないことはまさにこの私が証明している。

海外では経口避妊薬だけでなく体に貼るだけで効果が出る避妊パッチ、妊娠を望まない人の生理を止める治療、緊急避妊薬であるアフターピルは病院に行かずとも簡単にアクセスできて選択肢が多いのに対し、日本では低用量ピルは保険適用外で、アフターピルの市販化はどれだけ声を挙げ署名を集めても未だ認知されていない。それらを全部無視して「生理への理解をー!」なんてドラマを作ってることを考えると亀よりも遅い歩みすぎて軽く死にたくなるけど、それでも昔と比べると世の中は本当に少しずつ良くなっているんと思う。経口避妊薬の市販化実現と生理への理解を深めるのはどちらも必要なこと。

国際女性デーにちなんで特別に作るのではなく、もっと日常的に取り上げられてほしい話題だ。