帰ってきたブログ生活(2nd)

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頑張れません、先輩

今はもう異動したので違う職場ですが、入社当時とっても厳しい先輩がいました。

今でもこの人が自分と同い年だなんて信じられません。

この先輩、1から10どころか1から160くらいまで手取り足取り指導してくださいまして。

「分かりましたもう大丈夫ですできます!!」

って言いたくなるくらいしっかり業務の説明をして、私が作業してるのをどこにいても先輩が何をしてても見てくれていました。そして飛んでくる厳しい指摘。笑
毎日毎日いろんなことで怒られて、時には怒られてる最中に泣いてしまうくらい、もうほんと数え切れないくらい怒られました。同い年なのにな。笑

当時はそんないちいち細かくて口うるさくて厳しい先輩が私は大嫌いでした。
どのくらいかと言うと明日のシフトが一緒だと前夜から腹痛をおこすくらいです。

新人だった私は色んなミスをして、時には上司に叱られるレベルのこともしましたが、そんな時何とかしてくれたのはなんだかんだ言ってこの先輩でした。
フォローしてくれた後には厳しくてもアドバイスをくれて、だんだんと先輩は大嫌いな人から自分の中でヒーローのような存在になっていきました。

こんな風に仕事できたらカッコいいよなぁ

大嫌いだった人はやがて私の目標であり、憧れの存在に。
あれだけシフトが被るのが嫌でたまらなかったのに、一緒になると嬉しい。

忘れられない日がありまして、先輩が体調を崩して早退してしまったんです。
その日はよく売れる日だったのに先輩がいなくなってしまいだいぶ動揺しましたが、私はもうピカピカの新人ではありません。至らないところはありましたが、なんとかその日を終えました
すると売上目標達成し、久々に見る数字を記録しちゃったんです。
上司はすごく褒めてくれたけど、先輩には何も言われなかった。

先輩に褒められたかった。
中々教わったことができるようになっても直接褒めてくれるような人じゃなかったから。
褒めてほしかったなぁ。

それでも私は先輩に教わったことが数字にそのまま結び付いたのが嬉しくて今でも鮮明に覚えています。

今まで散々足を引っ張った分今度は先輩のことを助けたい、楽をさせてあげたい。
そんな気持ちが強くなり、毎日の仕事にも気合いが入ります。だんだん指摘も減ったし、何なら任せてもらえることがちょっと増えた感じがしました。

私はそれが死ぬほど嬉しかった。
「これ任せちゃっていい?」先輩なりの褒め言葉だと思うようにしました。



春の異動発表で先輩は昇格し職場を異動することになりました。
異動発表に先輩の名前が載っている、それだけで涙が止まらず同僚をドン引きさせた記憶があります。

もっとちゃんと先輩に楽をさせたかった
もっと一緒に仕事がしたかった
何だかんだ言って本当はもっと怒られたかった
もっと成長して仕事ができるようになった姿を見てほしかった
もっと色んなことを先輩から学びたかった

色んな思いがぐちゃぐちゃになって、しばらくは普通にいられなかった、とんだ迷惑女です。

先輩は優秀な方でした、役職候補の研修にもしょっちゅう行っていて、この頃から来年は同じ職場にいないことを察してました。察してたけど目を背けていました。

やがて異動日は訪れ、先輩は違う職場で役職に就きました。
私はかつての先輩と同じく、後輩ができて上司を支える中間の立場になりました。

先輩みたいになりたい、私も昇格して役職に就けば先輩に会えるし同じポジションでいられる!
そう信じて毎日必死でした。

もういない背中を必死で追いかけて、体を壊しても職場が変わっても先輩みたいになりたいと思う気持ちは消えなかった。

そんなヒーローのような先輩が退職されるのを人づてに聞きました。
本人もそうだと言ったときは動機が止まらなかった。
あんなに偉そうにしてたくせに、私も役職就いた日にはギャフンと言わせてやろうと思ってたのに、
ムカムカが襲ってきましたが何よりも

誰を目標に仕事をすればいいの?

一気に虚しくなりました。

同じ職場じゃなくても、同じ会社で頑張ってる、どこか同じ空の下で自分の憧れの方が頑張ってる。

そう信じて新しい職場でつらいことがあっても毎日生きてこれました。

どこに行っても心の支えにしていた先輩が辞める。

仕事の目標がいなくなる、頑張って役職に就いたとしてもそこに先輩はいない、
これから何のために仕事したらいいの?先輩に会えないんじゃ役職なんて興味ない。
あんなに優秀だった先輩が辞めるなんてどうして…

それからと言うものの仕事のモチベーションはだだ下がりです
毎日体に力が入らないし、どの業務に取り組んでも「どうせ頑張っても…」とマイナス思考が止まりません。

このショックと向かい合って乗り越えて仕事を続けるのか、
はたまた…



先輩、私も仕事辞めたいです