アサシンクリード ブラザーフッドをずいぶん前にクリアしました。本作の魅力は豊富なサブミッションではないだろうか。本編がつまらなかったわけではなくサブミッションがあることでボリュームたっぷりな仕上がりになっていると実感したからです。なので今回あえてサブミッションの感想を書いておきたい。
ネタバレだらけなので一旦伏せておきます。
レオナルドの兵器破壊ミッション
Ⅱでエツィオとの絆を深めたレオナルド・ダ・ヴィンチはローマではなんと屋敷を襲撃しエツィオの伯父マリオを殺害したボルジア家のチェーザレに雇われていました。雇われてるのに終始暇そうで割と自由に行動してるのがミソ。エツィオに白昼堂々と街で会うのはマズイから手の絵が描かれたベンチが待ち合わせ場所になった。
芸術家の腕を買われたダヴィンチさんは大量の人間を殺戮する兵器の設計を命じられます。断ったら殺されていたと語るダヴィンチは偶然再会できたエツィオに兵器の破壊と設計図の隠滅を頼んだところで兵器破壊ミッションのスタート。
別に一切やらなくても本編はクリアできるだろうけど、ミッションを進める移動や戦闘が楽になるアイテムを作ってくれるようになるのでこれは必須ミッションです。
最初の兵器破壊ミッションではルネサンス期のローマなのにメタルギアソリッド3終盤にある銃撃戦みたいでめちゃめちゃ楽しかった。「説明書はないのか?」と未知の兵器にはしゃいで撃ちまくり騒ぎを聞きつけた敵を倒したのち「アーメン」と兵器を爆破させる何か楽しそうなエツィオ。
戦車の他に火薬をつんだ飛行物体で櫓を破壊したのちにケガをしないように飛行物体を破壊するけど何度も地面と衝突したのでこれが一番しんどかった。30分以上かかってしまった。エンジンを開発してくれた現代の技術に感謝を。
ミッション達成のお礼としてパラシュートを作ってもらった。高いところから誤ってダイブしても死なないし高所から高所へ移動できるようになってかなり助かった。
シークエンス8.5
シークエンス8を終えて9を始めるまでの間のみ発生するレオナルド・ダ・ヴィンチと行動を共にできるサブミッション。
船が必要なのでその手の人間を紹介してほしいとダヴィンチの工房を訪れます。
船長からもらった名刺を探すも工房が汚すぎて見つからない。このダヴィンチの顔が好きすぎる。
ダヴィンチにも悪事ばかり働く弟子がいるそうで、エツィオが帰ってくるまでに名刺を探しておくから外出している弟子のサライ(あだ名)を連れてきてほしいと頼まれます。
手前がサライ。可愛らしいメンズです。
サライ(あだ名)と追いかけっこをしてようやく捕まえて工房に戻ると元々汚かったのが強盗が入ったかのように荒れ果ててダヴィンチの姿が見当たらない。地下神殿を開けるカギを独自に研究していたら勘づかれて連れ去られてしまった。サライ曰くダヴィンチの居場所は絵にあるはずだとタカの眼を使ってヒントを見つけて、手元にない絵画は盗みに行った。
どうでもいいけど絵画の回収中にⅡの序盤でボコボコにしてやった浮気したクラウディアの元カレが性懲りもなく出てきた。へなちょこで本当にしょうもない男だった。
ついに地下神殿の場所を突き止め現地に向かうとダヴィンチが血まみれでボコボコにされていた。これは瀕死の重傷では…と思いきや普通に会話できるし何なら走れる。Ⅱの序盤で腹を思い切り蹴飛ばされるシーンがあったけどあのときもピンピンしてたから丈夫すぎる。
軽口を叩き合いながら地下神殿を一緒に探索していきます。夢のようなひとときだ。
「サライは大丈夫かな…お金を勝手に使ってないかって意味で!」「隠すなよ、お似合いだよ。」
サライ(あだ名)は弟子でありダヴィンチの彼氏だった!突然始まる男ふたりの恋バナ!BEST FRIEND FOREVER!ダヴィンチを助けに行くエツィオに「師匠を、よろしくお願いします」と伝えたサライの一言でエツィオはすべてを察したんだね!
神殿の最深部まで進んだけど大発見も人類の脅威になるようなものも何もなかったのでさっさと撤収。「サライをモデルにして絵を描きたい」「それはいいな」と恋バナをしながら帰る親友ふたり。
タカの眼という特殊能力を持ってること、秘宝をめぐって命がけで戦ったことをサライにペラペラ喋って「口が軽すぎる」とエツィオが苦笑いしてたけど、そりゃ彼氏に親友のことを話したいもんな!口が軽いとかじゃないんだよ!3人でお茶でもしてこい!
恋人と静かに暮らしたかっただろうに、同性愛者だからって排除されたり命を奪われるようなことは決してあってはならんのですよ。
クリスティーナミッション
クリスティーナって誰だっけ?と思ったらⅡの序盤でエツィオが窓から彼女の部屋に侵入して朝帰りしたときの恋人だった。あれからエツィオはアサシンになって本編で一度もクリスティーナは登場しないけど、実は機会を見つけてはこっそり会っていたんですね。そんなクリスティーナとのほろ苦く悲しい思い出ミッションです。
なんとクリスティーナとの出会いはナンパがきっかけ!!!
街を歩くクリスティーナを見て「あの子可愛い…」とうっとりするエツィオ。処刑されてしまったエツィオの兄は「手をこまねいていてはいつまで経っても欲しいものは手に入らない、できる奴は行動する」と喝を入れて物理的にもエツィオの背中を押す。この兄弟本当にろくでもないな!
クリスティーナに不振がられへたくそなナンパは大失敗。それでも諦められないエツィオはクリスティーナの後をつけて家まで押しかけようとします。完全にストーカーでアウトー!
声をかけようとしたところでⅡでエツィオが暗殺した因縁のあるパッツィ家の男が。嫌がるクリスティーナにひたすら言い寄ってグイグイ来るところをぶん殴って追い払います。
お礼の頬にキスされてニヤニヤしてしまうエツィオ。家まで着いて行った君も同類だけどな?
これがきっかけでエツィオとクリスティーナの交際がスタート。しかし父と兄弟が処刑されたことでエツィオは故郷のフィレンツェを離れなくてはいけません。
一緒に来てほしいと声をかけるも、裕福な家庭のクリスティーナは当然一緒には行けません。
それから2年後。フィレンツェに戻ってきたエツィオはクリスティーナに会っていた。
なんとクリスティーナには父が決めた相手がいて近々結婚するらしい。2年会わなくてもまだお互いのこと好きなのにエツィオはもう自由奔放だった頃には戻れないし、クリスティーナはいつまでもエツィオのことを待っていられないし…どうすればよかったんだ…
ヴェネチアの盗賊とかロマーニャのカテリーナとか、エツィオってⅡでは手当たり次第に隙あらば美人を口説く気が多い男みたいな印象があったけど知らない間にクリスティーナの婚姻が決まってたことによる反動だったのかも。
さらに年月が進んでヴェネツィアのカーニバルにクリスティーナが夫婦で来ているとダヴィンチに教えてもらうと夫を偽って手紙を出し街のはずれに呼び出すエツィオ。これはもうストーカーの域を超えている。
フィレンツェでの再会からさらに8年が経っているようで、音沙汰なしだった恋人が突然現れたと思ったら熱いキスをしてきたエツィオにクリスティーナは混乱してもう顔を見せるなと別れを切り出します。
そりゃクリスティーナも怒るよね。8年も放っておいてキスでもすれば喜んでくれてあの頃の情熱が戻ってくるとでも思ったのだろうか。クソ男ムーヴなんだけど大丈夫かエツィオ…「便りがないのは元気な証拠」が通じるのは親子間だけであってな…エツィオだってなりたくてアサシンの道に進んだんじゃないし複雑すぎる事情を抱えているんだけど、どこで間違えちゃったんだろうねぇ。
クリスティーナもエツィオと一緒にフィレンツェから出ればよかったと後悔してそう。ダヴィンチの恋バナと温度差がありすぎて風邪ひきそうになったよ。
これがきっかけでお互い好きなのに選択を誤ったことで取り返しがつかなくなり別れてしまう男女カップルが私のヘキになってしまった。なんてこった
妹 アサシンになる
これはサブミッションではなく本編のストーリーだけど衝撃だったので特筆しておきたい。
フィレンツェに送ったはずの母と妹はなぜかローマのオンボロ娼館にいた。帰れと言っても聞かないのでエツィオが投資した金で娼館を綺麗に立て直してたくさんの娼婦を呼び母はオーナー、妹は敏腕経営者としてローマで情報収集してくれました。
ローマを牛耳る銀行家を暗殺して金をくすねたのがボルジア側にバレてしまい母と妹がいる娼館に手下が乗り込んだらしい!助けに行かないと間に合わない!と慌てて娼館に入ったら妹が既にナイフ1本で手下3人を倒してて好きってなった。強くなったねクラウディア…
この妹、兄が来てくれてホッとしたよりも別に兄がいなくても私ひとりで充分やっていけますけど?って顔してるのよね…
妹は別に商売や経営を学んだりひとりで何でもできるほど強くなんかなりたくて、家族が処刑される前みたいにただ好きな男と恋愛して甘えたかったんだよな…彼氏に浮気された!と兄に泣きつくクラウディアはもうどこにもいない…
そしてついにクラウディアにもアサシンへの道が開かれました。
アサシンの仲間入りを果たした証として烙印を押されて高い建物からダイブ。
ここまで裏社会で生きてきて妹は無関係は通じないのは分かってはいるけど、活躍がしっかり認められているからこそだけどクラウディアがアサシンになってしまったのはなんかショックだった。元アサシンは結構いるけどもう普通の生活には戻れない…
そしてエツィオはアサシンの長になり後に世界各地のアサシンから導師と呼ばれるようになります。
ブラザーフッドとても面白かった。その後のエツィオを描いたリベレーションもずいぶん前にクリアして無事エツィオコレクションクリアしました。10年以上前の作品なのでシステムの粗はあれどストーリーが濃厚で満足度が高い。容量がかつてないほど大きいけど買ってよかったと思っています。
なおリベレーションで年老いてもなお船に乗り合わせたイタリア人女性を口説いていたことをお伝えしておきます。
クリアから感想をまとめてアップするまでかなり時間かかったけど年内に全部終わってよかったー
別に誰からも頼まれてないけど成し遂げたいことをやってるときが一番楽しくて輝いてるのかもしれないね。