xixnxgx.hatenablog.com
ルネッサンス期のイタリアが舞台のアサシンクリードⅡでは主人公のエツィオ・アウディトーレを操作してイタリアの各地を旅します。そのおかげですっかりイタリアを観光している気分になりました。ゲームを始めたときは歴史の知識がないのでやってて何も分からないんですけど、ストーリーを進めてからイタリア史を読むと書いてあることが理解できるのが楽しいこと楽しいこと。こういう各地を巡るゲームで遊んだあとに旅行誌を読むのも楽しいです。
ストーリーのネタバレをしているのでワンクッション置きますね
物語はフィレンツェから始まります。上の記事では父と兄弟を処刑され故郷を追われモンテリジョーニにある伯父の家に身を寄せてアサシンの修行をするところまで書きましたが、伯父の仕事を手伝いにトスカーナへ行ったあと再びフィレンツェに帰ってきます。
こちらは世界史照覧にも載っているサンタ=マリア宮殿。歴史的建造物によじ登っても怒られないのはアサシンクリードだけ!!
フィレンツェに戻ってきたのはメディチ家暗殺を企むパッツィ家の話を聞いたから。フィレンツェの街を一緒に歩いていた弟はパッツィ家によって滅多刺しにされましたが負傷したロレンツォ・メディチをエツィオはどうにか救出します。ここでエツィオはパッツィ家を暗殺することに。パッツィ家が反メディチ家を市民に訴えかけるも反感を買うばかりで最終的にエツィオに暗殺され亡骸をパンツ一丁の姿にして市民がロープで吊るしました。そこまでしなくても…とドン引きしたんですがロープで吊るしたのは史実らしい。そしてそのロープで吊るされた姿をスケッチした人がいるらしい。
パッツィ家暗殺とメディチ救出でフィレンツェに平和が訪れたところで再びフィレンツェを後にします。実際ロレンツォがフィレンツェの支配者だった間はフィレンツェ黄金時代とも呼ばれていたんだとか。
レオナルド・ダ・ヴィンチに用があって訪ねるとヴェネツィアに行くみたいなので護衛がてら道中のロマーニャまで同行することに。エツィオとダ・ヴィンチさんが初めて会ったのはフィレンツェにある工房ですが、ダヴィンチが画家のヴェロッキオの工房に弟子入りしたとき彼はまだ10代半ばだったらしい
喋ってるのは隣に座っているダヴィンチさんです。
エツィオを狙う追っ手がついて来てしまったので馬車で楽しい障害物レースをしながらロマーニャに到着。ローマとロマーニャは全く異なる別々の地名なのをこのとき初めて知った。どこかで恥をかく前に知れてよかった。
人助けをしたお礼に船に乗せてもらえたのですがそれが偉い人だったのでこの時エツィオにコネができました。
左下のリアルト橋は現代ではショッピングしたり待ち合わせ場所だったり、橋から運河に飛び込む人がいたりと賑やかだそう(ゲーム内データベースより)行ってみたいなリアルト橋。橋から川に飛び込むのは世界共通の様子。
ダヴィンチさんの付き添いでヴェネツィアに来たエツィオですが、そこで出会った盗賊たちと利害の一致から一緒に行動するように。
とにかくヴェネツィアは広い!フィレンツェも広かったけどヴェネツィアのほうがはるかに広い!(ゲーム内マップを比較した感想)そしてエツィオはしばらくヴェネツィアに留まります。
街中を川が流れているので敵を掴んで川に突き落とす暗殺術は騒ぎにならずとても有効です。4だと川に落としても敵が自力で戻ってくるけど2では即死攻撃になる。どんだけ深いんだヴェネツィアの運河。最近では干ばつで運河が干からびているみたいですね。洪水で街が水浸しになったり運河が干からびて船が動かなくなったり大変だ。
エツィオが暗殺に失敗して街のお尋ね者にされているとやがてヴェネツィアのカーニバルの季節がやってきます。みんなお面を被って外出をする身分も何も関係ない盛大なお祭りですがちょっと調べてみたらこれは世界3大カーニバルのひとつだった。そんな大規模なみんなのお祭りに興じて暗殺を試みます。
アサシンクリードではカーニバルやパーティで花火のあがる真っただ中に群衆に紛れ込んで暗殺しがち。
暗殺のために建物の中に侵入したいけど警備が厳重で人も多いから空でも飛ばない限り無理!と投げやりになったところで、人間がはじめて空を飛ぶ方法を発明したと言われているレオナルド・ダ・ヴィンチさんの出番です。暖炉に放り投げたくしゃくしゃにした紙が熱の蒸気で空中に浮くのを見てひらめいたダヴィンチさん。
そういえば3のホームステッドミッションで住民が作った飛行物体を「これで飛べるから!絶対に空飛べるから!」とコナーが実験に付き合わされて見事に海に落ちたことがありました。
家庭の事情で初等教育を満足に受けられなかったため右利きに矯正されることもなく左利きのまま成長していったダヴィンチさん。
ストーリーを進めるにあたって必ず必要で威力の高さから大活躍するピストルもゲーム内で彼がちゃちゃっと作ってくれます。
今まで協力してくれた人たちは伯父以外もみなアサシンで、自分たちの正体を隠しつつエツィオの成長を陰ながら見守ってくれていました。なんか回りくどいけど優しいね!エツィオはアサシンの仲間入りを果たし、アサシンたち共通の敵を追うためヴェネツィアを離れます。
なんとここでダヴィンチさんとはお別れ。今作の癒しが…
当初は父と兄弟を処刑され故郷を追われたことで始まった復讐の旅ですが、20年の年月をかけて「エツィオが考え方を変える」ことで決着をつけます。死体の胸ぐら掴んでゆすりながら罵詈雑言ぶつけていた頃からはるかに成長したな!かつてのエツィオのように復讐に燃える市民に向けてエツィオが語りかける感動の場面があったのですが、switchでは録画ができないしシンクロ率がまだ存在していないのでメインストーリーの再スタートもできません。エツィオの感動スピーチを見直すには周回プレイをするしかなくて泣きそうになった。
個人の復讐の旅は終わり、アサシンの仲間たちとの目標を達成するための旅に変わります。
敵はローマにいることが分かったのでついにローマへ向かうことに。全ての道はローマに通ずと言うくらいだしイタリアが舞台ならローマには行かないとね!イタリアが舞台の作品のラスボスとはローマで戦う決まりでもあるんだろうか。
…とローマに行くことが決まっているのですが、ストーリーがもうすぐ終わるのが明らかで終わってほしくないのでモンテリジョーニの開発も全部やってずっとアイテム収集して道草を食っている。やっぱりローマも広いのかな、どれくらいローマを巡るのかなと楽しみではあるんですがストーリーが終わってほしくない!!!ローマに行ったら絶対終わるじゃん!!どうしたらいいんだ!!!
亡き弟に代わって羽根を集めよう