主人公のエツィオは金融関係の貴族の次男で酒と女をこよなく愛する男。エツィオって人名だったんだ!
街中で因縁の相手と殴り合いの喧嘩ではじまり大騒ぎを起こします。相手を一通りぶちのめして静かになったところへ兄がやってきて怪我を医者に診てもらうように勧められるも酒に使って金がないエツィオ。
この男大丈夫なのか?
金がないと答えるエツィオに「そこで寝転がってる奴らのお金を抜き取ればいい」と指示する兄。
この兄弟大丈夫なのか?
Z指定ならではのゲーム始まってすぐの犯罪パレードに心が躍ります。
医者に診てもらったらその足でガー
ルフレンドの部屋に窓から潜り込みそのまま一夜を過ごして帰宅すると騒ぎを耳にして怒り心頭のお父様がお出迎え。そりゃそうだ。
朝帰りしたエツィオに「まったくお前は!本当に…本当に!!…私の若いころにそっくりだな!」と満面の笑みで家に入れお
咎めなしでした。
この一家ヤバイぞ。
このようにとても裕福でガー
ルフレンドもいて何も困ってることなんかなさそうで毎日平和に暮らしている貴族の次男が一体どうしてアサシンになるんでしょう?
ここまでただのチャラい男な印象を受けましたが、父の仕事の手伝いも真面目にこなし、妹が「彼氏に浮気されてた!」と泣いていれば男を追いかけてボコボコにし、病弱でひとりの外出もままならない弟に「羽根を拾ってきてほしい」と頼まれればふたつ返事で壁をよじ登り屋根の上に落ちてる羽根を拾い、外出する母の護衛と手伝いもすぐやる情に溢れる男です。しかし兄が言った「こんな毎日がずっと続くといいな…」の一言でこの生活ももう終わるのを悟りました。
ある日突然父が無実の罪で牢獄に入れられてしまい、知り合いに陰謀を証明するための証拠を持って行って父を助けるよう懇願しましたが翌日証拠を握り潰され助けも間に合わず父と兄弟が目の前で処刑されてしまいました。首を括って足場が開くタイプの処刑ね
使用人の姉の家でかくまってもらった後エツィオは母と妹を連れ故郷の
フィレンツェを離れる決心を固め、モンテリジョーニにいる伯父を頼るため徒歩で向かいます。とぼとぼ歩く3人の背中の悲しさったら…。道中で「これからどうなるの?」と何度も聞いてくる妹に「わかんないよ!」と大きな声が出てしまうエツィオ。
そしてこれ以降母は言葉を発さなくなった。
貴族の次男がどうしてアサシンにならねばいかん?
他のシリーズでは富と名声を欲する船乗り、両親が死んだ孤児、村を燃やされた原住民の子ども、母親に突然捨てられた黒人女性とつらい過去があって(船乗り除く)アサシンの道に進むしかなかった主人公たちに対しエツィオは何でも持っていて何も困ってなかったのにどうしてこんなことになったのかとあまりの温度差にしんどくなってしまった。
貴族の次男がどうしてアサシンに…と思っていたらなんと貴族の肩書は莫大な金を利用して成り上がった表向きの顔で先祖からアサシンの家系で伯父もアサシンだし実は父もアサシンだったことが判明しました。エツィオは伯父に喧嘩ではなく殺るか殺られるかの戦い方を教わり、フィレンツェに戻って証拠を握り潰して裏切った知り合いをさくっと暗殺してきました。裏切って処刑を決行した男さえ殺せば解決する話ではないようで、伯父の仕事を手伝いながら父と兄弟の処刑に関わった人間全員と戦う覚悟を決めるエツィオ。人の命を奪ったのに罪悪感を抱くどころかどんどん復讐の鬼になっていく。誰が本当の黒幕なのか現時点では全く分からない、だから家族の処刑に関わった人間は全員暗殺する。終わりの見えない泥沼状態に今後どうなっていくのか楽しみでもあり不安でもあり…エツィオが報われますように。
今作の誰もが知る偉人枠はレオナルド・ダ・ヴィンチです(他タイトルではベンジャミン・フランクリン、ジョージ・ワシントンなど)
画像はデッサン人形に感動しているダヴィンチさん。
エツィオに荷物を運ぶのを手伝ってもらってからすっかり懐いてエツィオが訪ねてくるたびに全力で喜ぶ姿に癒されます。画家だと認識してたんだけど絵画だけでなく何でもできてしまうんですね。
所詮はゲーム用に作られてるとはいえ偉人と行動を共にしてる…!と毎回感動してしまう。3でジョージ・ワシントンと玉投げ遊びしたときは興奮した。
システム面では1分以上残して脱出する、ダメージを受けずにクリアするといったサブミッションがないのが嬉しい。あれ中途半端な完璧主義者には達成できないと気になって仕方ないしキィー!ってなって次に進めなくなるんだよね。シンクロポイントでワープできないのもだんだん慣れてきたしやりづらいところもあまりなくてよかった。
1470年代のイタリア史なんて全っっっっく知識がなくてストーリー進めても何もピンとこなさ過ぎて高校生のとき使ってた世界史詳覧を〇年ぶりに開いてしまったよ。ゲーム内で出てきた歴史的建造物がちゃんと載ってて感動した。詳覧片手に遊ぶアサシンクリードも楽しいかもしれない。
「授業で使った世界史の詳覧は絶対に捨てるな」とネット上でアドバイスしていた方、本当にありがとう。テストのためにする勉強じゃなくて分からない、知りたいからする勉強の楽しさってのが分かった気がする。学校の勉強嫌いだったんだけどね。笑
xixnxgx.hatenablog.com