帰ってきたブログ生活(2nd)

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茶葉を摘む

よくお世話になっていて長いお付き合いのお茶農家さんから先日新茶摘みのご案内がきました。
例年私はいつも都合が悪くて母だけが参加していたのですが、今年は運よく空いていたので参加させてもらいました。茶摘み体験は小学生の授業以来なのでほぼ未経験の素人です。最近は機械で茶葉を刈る農家が増えてきたそうですが、今回伺った農家さんはずっと手摘みでやっています。
朝8時集合でとにかく眠かったし生理被って本調子ではないところもあったんですが、日焼け対策をして臨みました
新茶が伸びてきたお茶の木の写真
写真の緑が薄く柔らかい部分を茎ごと摘みます。コツがよく分からなくて最初葉の部分だけ摘んでたら「茎ごとお願いします!」と指摘され、そういえば商品として流通してるお茶っ葉って茎も入ってたわとこの時気づく。茶柱はみんな茎の部分だよね
無給ボランティアではなく日給が出ますし力任せに引きちぎると葉が痛んで加工するまでの間に品質が落ちてしまうそうなので、茶摘み体験☆というよりも人様が手塩にかけて育てた農作物を収穫する仕事の認識で慎重に丁寧に進めました。

始まって2時間が過ぎたころに休憩が入り摘んだ茶葉を機械に入れます。
全体の3分の1くらい茶葉が入ったカゴ
慣れない動きに手間取ってなかなか収穫がはかどりません。茶摘みベテランの方々はたった2時間でカゴがほぼ満杯になってました。
当たり前ですけど茶葉だから庭の草むしりと違っていくら摘んでも雑草の青臭さが全くない。手がちょっとベタつくくらいで草むしりのような不快感が全くありませんでした。
ウーロン茶、緑茶、紅茶などお茶の品種や種類はたくさんあれど加工のやり方が違うだけで使う茶葉はみんな同じと前に本で読んだことを思い出しました。お茶っ葉の未来は無限大ですね。

それからお昼休憩をはさみ、次の休憩が入るまでのおよそ3時間ひたすら茶摘みをしていると私のカゴもだんだん満杯に近くなってきました。
カゴにほぼ満杯の茶葉が入った写真
時間はかかりましたがだんだんコツをつかんできて、摘むスピードも上がってきました。こうやって目に見えてスピードが上がってきているのが分かるとやっぱり楽しいですね。
一日かけて茶摘みをするんですが、後半にさしかかるとみんな休憩中に腰をさすったり伸ばしたりする人が増えてきました。ベテランの方はご高齢で膝も腰も痛いみたいで大変そうです。背の高い人ほど体と茶葉が離れてしまい見下ろす形になってしまうので私もだんだん腰が痛くなってきました。
しかし私は大きくて重たい荷物を運んだり持ち上げる仕事を無駄に長くしていたので、腰を痛めない仕事のやり方は体で覚えているつもりです。腰だけでなく膝ごと動かし膝から曲げる。だって労災は色々面倒だからね!
膝も痛くなってきたらこういうお仕事はつらいだろうなあ…そりゃ若い人の力が欲しいわけで…

日が沈む前に終了し、日給をいただきました。初参加でしたが自分なりに一生懸命やれたと思ってます。
休憩の度に新しい飲み物を出してもらったり、昼食もおやつも用意してもらって日給以上に手厚くしていただきました。後から母に聞くと人の手で摘むのはどうしても熟練の人手が必要だし、少しでもケチな対応をしてベテランの方々に来てもらえなくなると困るから差し入れを充実させているんだとか。
農家の方の高齢化や担い手不足は深刻で、特に家に急須がなくペットボトルでしかお茶を飲まない家庭が増えてきてお茶農家は苦戦しているそうですが、急須で入れて飲む新茶は格別ですしペットボトルのお茶とは比べようがないくらい美味しいものです。現代では手軽に買えてですぐ飲めるのが重視されると思うけど、お家でゆっくりお茶を淹れてホッとする時間を大切にしたいですね。

来年も都合が合えば是非参加したいです。